「ここ！aqui!!」
450×450×1230mm
古い案内図の板材、古い塗装、鉄、鉛筆
【コンセプト】
県営保見団地24棟前に設置してあった案内図は、塗装が色褪せて剥がれた上に落書きされていて、その機能を完全に失っていた。
保見アートプロジェクトは今年の7月から9月にかけて、団地に住む子どもたちと一緒に案内図を新しく塗り直すプロジェクトを実施した。
古いトタンの案内図を剥がすと、内側にはベニヤ板で作られたさらに古い案内図が現れた。
昭和時代に作られたこの案内図は、塗装が剥がれている部分があったがなんともレトロで、捨てるには惜しいものであった。
新しい案内図を作るにあたり、子どもたちと団地を散策していろんなスポットを探って一緒にデザインを考えたり、鉄骨のサビを剥がしたりという工程を経て、みんなでペイントして完成させた。
本作品は、保見団地の案内図として使われていた板材を支持体として、ワークショップに参加してくれた外国籍の子どもたちをモチーフにした鉛筆画を構成した。
地球の裏側からやってきてくれた保見団地の子どもたちが、古い案内図を再生、再構築してくれた姿を多くの人に見てもらいたい。
ぜひ保見団地に足を運んで、新しい案内図を見ながら団地内を散策してみていただきたい。
